日本では普及するか? MaaS(モビリティ・アズ・ア・サービス)の世界

Maas ITツール

車やオートバイ、自転車など乗り物が好きな人は「MaaS」という言葉を聞いたことがあるかと思います。
「Mobility as a Service」をgoogleで翻訳すると「サービスとしてのモビリティ」となります。バスやタクシーなどの移動手段としての乗り物の多くがインターネットで繋がって効率化しサービスが便利になり、パッケージ化されていくそうです。
公共の乗り物だけでなく、個人の車や自転車などもいつどこで誰が使うのかが可視化されて、空いている時間に利用したい人が使えるようになるそうです。

将来的にはすべての乗り物が今よりも高速な5Gというネットーワークで繋がり、スマホやもっとコンパクトなウェアラブル端末などで共有されていくのだと思いますが、今現在でもいくつかのサービスはすでに始まっているようです。

そんなこれから広がりそうなモビリティサービスをいくつか調べてみました。

配車/宅配サービス

なんと言っても現状における「MaaS」のメインはタクシーなどの配車サービスでしょう。

まず世界的にも一番有名なのは「Uber」ですが、日本では規制などがあって、欧米で始まっているライドシェアサービスはできずタクシー配車アプリになっていて、まだそんなには普及していないようです。
私はあまりタクシーは利用しないのと、大阪市など都会では比較的道路で探せばすぐにタクシーがやってくるのもあって、それほど苦労することはないので、配車アプリは使ったことはありませんが、ちゃんとタクシーが呼べる「JapanTaxi」くらいはインストールしておこうかなと思います。
都心から徐々に浸透して数年後にはタクシーはアプリで呼び出すのが普通になる日がくるのでしょうか。まずは延期になってしまいまいたが、2021年の東京オリンピックがタイミングになるかも。

そういえば東京では、トヨタのジャパンタクシーという小型のタクシー車両がどんどん増えていますよね。これは「コネクテッドカー」と言って、車自体がGPSで位置情報を発信していて、その何万台ものタクシー走行データなどを蓄積して将来的な自動運転などの活用のためにデータ収集中らしいです。

あと、宅配に関するサービスはかなり前からアプリで便利に利用できるようになっています。私も唯一使ったサービスでしょうか。
スマホアプリでピザを注文したら、ピザが出来るまでアニメーション表示でステップが確認できて、完成したら宅配のバイクがどこまで来ているかもマップで表示されるのには見ていて楽しく待ち時間が可視化されていいと思います。しかもどんな人が運んでいるかも顔写真付きで紹介されています。

ウーバーイーツというサービスになるともっと高度になり、宅配してくれる人がお店の方じゃなくて、ネットーワークに繋がっている配達専用に雇われた方がスマホからの指示に合わせて商品を受け取り、注文した人に配達してくれるまでをマップで表示してくれます。
まだまだ都市部に限定したサービスですが、働く人はちょっとしたお小遣い稼ぎに好きな時間を使える効率的な仕組みのようです。

カーシェア/ライドシェアビジネス

「MaaS」の目的到達点の一つがカーシェアだと思います。将来的には車は一人が購入するのではなくみんなで共有する時代が来るのではないかと言われています。
移動のために乗りたいときだけ借りることができればそれでいいという人は数多くいると思いますし、都会では駐車場代など自動車の維持費用がすごく高いので、簡単にスマホから登録してリーズナブルに借りてそのまま目的地で返すことができれば移動手段としては申し分ない乗り物になります。
私の知り合いにも、免許は持っているけど車はいつもタイムズで借りていますという人が何人かいたりします。車を持っていない分、その費用を海外旅行などに使ってを楽しんでいます。

タイムズカープラス
https://plus.timescar.jp/
家の近所にあればいいなと思いますが、利用出来る方はまだまだ都会に住んでいる方が中心になりますね。

カーシェアビジネスでは、自分の車を貸すためのサービスも出てきています。

Anyca (エニカ) “乗ってみたい”に出会えるカーシェアリングアプリ
https://anyca.net/

CaFoRe:みんなのカーシェアリング「カフォレ」
http://www.cafore.jp/

ドコモが提供するカーシェアリングサービス、dカーシェア
https://carshare.dmkt-sp.jp/owner-guide/

自分の車を見ず知らずの方に貸すというのは、なんとも大胆なサービスですが、意外と大手企業もビジネスに参入しています。
まあ、考えてみれば、自営業以外の多くの会社員の方がいわゆるサンデードライバーだと思いますし、車を持っていても週末に乗るだけで、月〜金までは駐車場に置きっぱなしなのであれば、それは非常にもったいない事であり、乗らない日に貸してお金がもらえるならありがたいと思う方もいるのではないでしょうか。

「MaaS」という概念を利用した配車サービスの中には、新しいビジネスモデルを試みるベンチャーなども登場しています。
例えば、「CREW」というサービスは、タクシーとは違い、乗りたい人と乗せたい人をマッチングするというあくまでも仲介という立場を取った新しいサービスです。
https://crewcrew.jp/

ライドシェアというビジネスは、まだまだ法整備が必要なジャンルのようで、今後このようなサービスが日本で普及していくかどうかは、このようないろいろな企業が成功して日本で新しいムーブメントをおこしていけるかどうかが鍵になっていくのでしょう。

「MaaS」の普及で、人々の社会生活において移動手段が大きく変わっていくスピードは思っているより早いようです。

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