認知はまだまだ?USB Type-Cは便利で普及してほしい万能デバイス

USB Apple

いまやパソコンだけではなく、スマートフォンやSSD、メモリなどさまざまなIT機器同士を接続するケーブルのコネクタ規格として最も普及しているのがUSB「Universal Serial Bus」(ユニバーサル・シリアル・バス)ですが、その種類にはいろいろな形状があって、数年前から高機能で新しい「Type-C」という規格が追加されました。ただその普及は現状まだまだのようで、これからに期待なのですが、そのUSB規格についてあらためて考えてみました。

Appleも積極的?なUSB Type-C

そもそもUSBというコネクタ規格が普及したきっかけとしてはAppleが発売した初代iMacでの採用があると思います。それまではAppleの独自規格のシリアルポートなどを使っていたのをこのiMacからUSBだけにしたことがきっかけで周辺機器メーカーのUSB化が一気に広まった感じがします。そこから20年以上経って現在のUSB Type-Cはコンパクトな形状もありノート型のMacBookなどを中心に採用されています。

USBの種類

現在ではパソコンなどに接続する周辺機器は、ほぼUSBに統一されていて、スマートフォンやタブレットなどなどでも幅広く利用されている規格です。
USBには大きく分けて3種類の形状があります。

USB Type-A
一番古く広く普及している形状の標準的なUSBコネクターです。ほとんどのパソコン等の機器に接続できるポートが搭載されていると思います。四角い形状なので差し込みやすいのですが、上下で指す方向があるため、目印を見ずに差し込むと、50%の確率でやり直しになります。
あと、転送速度が違う規格があり、「USB1.0」→「USB2.0」→「USB3.0」と進化していてスピードに数十倍の速度差がありますので対応している機器にあわせて購入する必要があります。

USB Type-B
パソコン周辺機器のスキャナーやプリンターなど一部のものに利用されているUSBコネクターです。

USB Type-C
USBの最新規格 USB3.1で制定されたUSBコネクターで、比較的最新の機器から搭載されています。Appleだとノート型のMacBookなどは、思い切ってこのType-Cのポートしかない機種もあります。後はAndroidなどのスマートフォンにも幅広く採用されていて、形状に上下の区別がないので差し間違いがないのが特徴です。Type-Aとは形状が異なっているため古い機器をつなげるためには変換するコネクターが必要になります。

あと、
Mini-USB や Micro USBなどの小型形状のコネクターもあり、ノートパソコンやデジタルカメラなどに採用されて、このあたりが規格を複雑にしている要因かと思います。

USB Type-C便利な接続デバイス

USB Type-Cはコンパクトで差し込みやすく、転送速度も速いのでいろいろな周辺機器が繋がりやすくなります。すでにMacBookシリーズでは電源供給のコードもType-Cになっていて、今までは純正の高価な専用のコードを使わないといけなかったところ量販店でも気軽に買えるようになりました。またAndroid機器などのスマートフォンでも幅広く使われていて機器の充電も簡単にコードが買うことができます。プリンターやサブディスプレイなどもType-Cのコードを1本刺すだけで同時に電源供給もできるのでとてもシンプルに利用することができます。機器ごとに電源コンセントを用意して刺す必要がないのはとても便利だと思います。

やっぱり普及にカギはiPhone

とっても便利なType-Cコネクタですが、残念ながら最初のUSBが普及したような勢いでは広がっていません。Type-Aタイプの形状があまりに長く普及したためになかなかType-Cへの移行が進んでいないように思います。周辺機器も買い換えないと折角のMacBookもType-Aへの変換アダプターを挟んで利用する場合もあります。最近の自動車などはスマートフォンの利用などのために純正でUSBのコネクタが用意されるようになっていますが、まだまだType-Aコネクタが主流です。
AppleはMacではType-Cを推進しているのに、iPhoneでは囲い込みのためか専用のLightningというコネクタになっているので、ここが普及のボトルネックになっているように感じます。
完全移行まではもう少し時間がかかるようです。

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