未来に近づく、2020年時点でのAR(仮想現実)の進歩

AR Apple

スマートフォンの性能向上と付属するカメラの進歩によって、今まででは技術、性能的にチープな表現しかできなかったAR(仮想現実)という技術がかなりの進歩を遂げており、一般の人でもスマートフォンさえ持っていれば手軽に体験できるようになってきています。

Appleの「ARKit」

Appleは2017年からARKitをリリースしており、2020年のWWDCではそのバージョンが4に上がっておりAR(仮想現実)の体験にはかなり力を入れています。
「ARKit」とはAppleが提供する開発者向けのiOSで動作するAR機能のフレームワークです。これを活用して制作されたARアプリでは、iPhoneやiPadでは特別なデバイスを使わずに動作するので、一般の人がこれを使って簡単にAR機能を使ったアプリやゲームなどを体験できるようになります。

Apple ARKit 2 demo at WWDC 2018
Air Measure App Demo – Augmented reality tape measure

画面を操作して遊ぶ平面的なゲームではなく、AR機能を使えば画面を立体的な空間として捉えたダイナミックな遊び空間ができます。また、計測アプリのように日常生活を便利にするツールとしてARの活用がアイデア次第でいろいろと出てくるでしょう。

ARKit Inter-dimensional Portal by @nedd

ARを活用すれば、あくまで画面を通してではありますが「どこでもドア」が実現できるようです。

googleのAR「ARCore Depth API」

GoogleのARは今までARの欠点をカバーするようにディスプレイに映っている画面を3Dとしてマッピングし、配置されているキャラクターなどのオブジェクトを奥行きのある場所に配置して近くの物体の背後に隠れるなど現実に近いリアルな表示ができるようです。

Get Ready for the ARCore Depth API
Introducing the ARCore Depth API for Android and Unity

いずれのでも映像にも言えることではありますが、ARのクオリティーを左右するのは、やはり3Dアニメーションのレベルがいかに高いかに尽きると思うので、予算をかけたある程度規模の大きな開発環境を持っているところでしか実現できないのかもしれません。
あと今後出てくることが予想されるスマートグラスのような新しいデバイスによるイノベーションがARをもっと劇的に進化させることを考えると近い未来が楽しみになってきます。

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