AppleのWWDC2020で発表した内容の中で、自動車のキーとしてiPhoneが機能するというものがありました。いち早く採用したメーカーはBMWで2020年7月からの生産車よりiPhoneをデジタルキーとして使用できるようになるそうです。
テスラとかのEVメーカーが先に始めるのかと思いましたが、意外な結果で、これから多くの自動車メーカーも追従するのではないでしょうか。
BMW Digital Key
・iPhoneだけではなくAppleWatchでも機能
・ロック解除、エンジンの始動
・iPhoneの電池残量が低下してもデジタルキーは5時間機能
・BMW3シリーズなど主要の13機種が対応する
・iPhoneをなくしてもiCloudから無効化ができる
・最大5人まで共有でき、速度やパワーなどを制限することもできる
自動車に乗る時にスマートフォンは必ず携帯するものなので、いちいち車のキーを一緒に携帯しなくてもiPhoneだけで済むのはとても便利だと思います。
スマートフォンはすでに数年前から、運転時でのマップ利用や社内オーディオの音楽などで欠かせないものになっているので、車のデジタルキーとしての利用についても時間の問題だったのですが、当然の流れなのでしょうか。
普及するスマートキー
ドアロックを解除したりエンジンを掛けたりするのに、昔は普通の機械式の鍵があって、ドアの鍵穴に差し込んで「ガシャ」とドアロックを解除して、ハンドルの裏にあるキーに差し込んで右に回してエンジンを始動するのが普通だったのが、今では服のポケットやバッグ等に携帯しているだけでOKの非接触式タイプのいわゆる「インテリジェントキー」「スマートキー」と言われるものが主流になってきています。
ここまで20年程度の流れなのかと思いますが、スマートフォンによるキーについても意外と早く普及するのかもしれません。
デメリットで考えられること
このスマートキーというのは、常に微弱な電波を発信しているらしく、電池がすぐに無くなるというのがデメリットで、だいたいは1年も保たずに電池の交換を迫られます。iPhoneのキーについてはどうでしょうか？バッテリーの減り具合が気になるところです。
あと、今でも30年前、50年前の自動車って意外と道路でよく見かけることがあり、キレイにして大切に乗られている方もいるでしょう。電子制御などの技術が入ってなく部品さえあれば修理が簡単なことで大事に乗っていれば、お金はかかるけれど長く持つことができます。スマートフォンが今後20年くらい先に全く違ったデバイスになって利用されなくなったときに、スマートフォンをキーにしているその車はどうなるのでしょうか。
iPhoneでも10年前の古いものは、もう起動することもできない状態だったときに代用品として替わりになるキーは用意できるのか、電子制御の商品は寿命は案外短いのかもしれません。
