仕事のやり取りで知り合った方との名刺交換の後、その名刺はどうしていますか?
私も最近まではちゃんと名刺ファイルに保存して管理していましたが、古いものがどんどん溜まっていくだけで、大体は年に一度の年末大掃除などの際に名刺も整理して、もう会わない人などや、すでに記憶のない人などは捨てていくのですが、名刺管理アプリを使い始めてからはスマホで簡単に取り出せて連絡が取れたりするので大変重宝しています。
今までは個人情報を吸い取られるような気分で抵抗がありましたが、一度経験してしまうともう元には戻れません。
名刺管理アプリの流れとしては、スマホアプリでの管理がメインとなり、
・アプリをインストールして登録→ログイン
・名刺をスマホのカメラで撮影してアプリに送信
・アプリ側が文字を解析して登録、整理していく
・会社名、住所、氏名、電話番号、メールアドレス等で分類される
という手順で、どんどんと登録データが蓄積されていきます。
文字の読み取りは、OCRソフト等での自動読み取りと、アプリの向こう側にオペレーターがいて文字を打ち込んでくれる場合の2種類があるようですが、両方を組み合わせている場合もあるようです。
私は、「myBridge」というアプリを使いましたが、いくつか候補を検討したのでそれを並べてみたいと思います。
調べると名刺管理アプリは山のようにあるのですが、いくつかに絞られてきているように感じました。
myBridge
LINEが運営しているので、LINEとの連携が売りのようです。
無料
OCRとオペレーターの手打ちの両方で対応
名前、会社名、部署、役職などキーワードで整理リスト化
社内メンバーとも共有可能
エクセル等に出力可能
名刺の登録情報をLINEのトークで共有可能
Wantedly People
ウォンテッドリー株式会社の運営
社長がもとFacebookの方らしく、Facebookと連携した採用アプリなどを運営している会社のようです。
無料
スキャンした名刺データから相手に関連する情報を検索してくれる
つながった相手が転職や異動してプロフィールを更新するとアプリに表示される
名前、会社名、部署、役職や、過去の職歴や学校名も探し出せる
連絡先をCSVで保存、インポート可能
Eight
Sansan株式会社の運営
法人向けのクラウド管理サービスはTVCMもやっていて一番有名かと思います。
基本は無料 プレミアム機能(480円/月)
AIと手入力の組み合わせによる登録
Eightでつながると、相手の転職、昇進で名刺が変更された場合に通知される
名前・会社名・部署・役職で検索
メールや電話以外に、個別のメッセージ機能で連絡が可能
CAMCARD
INTSIGInformationCorporation(イントシグ)が運営
アメリカの企業のようです。
無料(ビジネス版は有料)
OCRでの高精度な読み取り登録
追加情報や相手とのやり取り履歴が貼付可能
スマホ・タブレット・PC・WEBから利用可能
相手の昇進・転職情報を把握
相手の所属企業のニュースをチェック可能
私のように個人だけで使っているとただ名刺を持ち歩かなくていいだけのメリットですが、企業内での連携などをすれば、個人間での名刺交換を共有して各自の人脈などをつなげたり、営業活動などに効果を発揮するのではないかと思います。
名刺管理アプリのサービスは多くが参入してまだ数年という新しいビジネスモデルかと思います。今はとにかく無料で広めていかに多くのユーザー数を持っているかを競う段階で、一定の利用者数が揃った段階で、さあこのユーザー数の多さをどうビジネスにしていこうかと考えていることでしょうか。マネタイズの段階はまだ先にあって、企業同士のマッチングであったり、有料でのコンサルティングや広告掲載などいろいろと考えているのではないかと思います。