お手頃価格のiPhoneSEとiPhone11ではどちらを買えばいいか？

2020年4月に発売されたiPhoneSEは、iPhoneシリーズの中で一番リーズナブルな製品として、最新のチップを搭載しつつ4万円台で購入でき、価格的にとても魅力的な製品です。
Docomoなどのキャリア契約なら、おおよそ2年ごとに機種を買い換える場合が多いのですが、MVNOなどを使っている方にとっては自分の都合でいろいろなSIMフリー版を選択することで購入の幅が広がります。AndroidとiPhoneを購入比較する場合、どうしても価格的にiPhoneは敬遠がちになるところを、このiPhoneSEはグッと購入意欲が出る価格帯になっていますので検討する方も多いのではないでしょうか。

見た目は古いiPhone8と同じ

ただし、以前のiPhoneSEが5Sと筐体を同じにしていたように、今回の新しいiPhoneSEも今では旧機種になってしまったiPhone8とほぼ同じ形をしており、あまり新しさは感じません。少し前に発売されたiPhone11が7万円台からとおおよそ3万円の価格差になっており微妙なラインなので、どうせ買うなら新しい11がいいのか、SEを選択したほうがお得なのか比較してみようと思います。

サイズ、デザイン

比べてみると大きさはかなり違います。どちらも片手で持てるサイズではあるものの、SEは手のひらに収まる感じですが、11は一回り以上に大きいなと感じます。重さも比較してみると11のほうが46グラムの差ですが、ズッシリ感があり重いなと感じました。
ただ、モニタサイズはかなり差があり、上下にカメラやホームボタンのエリアがあるSEよりも、フルサイズ画面の11はベゼルも薄く画面がワイドで大きさが圧倒的に違います。コンパクトなサイズがいいならSE、画面の大きさを重視するなら11がいいと思うでしょう。

パフォーマンス

性能を左右する搭載チップはどちらも同じ「A13」という最新なので、スマートフォンとしての処理能力はほぼ同じと言えるでしょう。
搭載バッテリーの持ちは数時間の差ですが、若干11の方がいいようです。
防水性能は若干11がいいようですが、ほぼ同じプールや海に浸かるようなことをしなければ問題ない性能です。

カメラ

一番の性能の違いはカメラ機能かと思います。メインとフロントのカメラとともに画素数では11が圧倒的に優れているでしょう。11では、自撮りなどで効果を発揮する広角レンズがあり、夜景をキレイに映す「ナイトモード」という機能もあります。
ただ、一眼レフカメラのように背景をぼかしてみせるポートレート撮影はSEでも使えるようなので、そこそこの性能でいいのならSE、多少高くてもカメラの機能を満喫したいという方は11という選択になるでしょう。

セキュリティ

最後に、SEと11の違いとして、指紋認証と顔認証の違いが大きいと思います。最近のiPhoneの特徴として高度な顔認証技術「Face ID」が売りではあるのですが、マスクをしているとちゃんと認識してくれないとかも言われていますし、それほど高度なものはいらないよと考える人には、一世代前の指紋認証でも十分かもしれません。